大阪新四十八願所_第16番_法藏院
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大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第16番「法藏院」
寺院・諸堂来歴
- 天正5年(1577)常蓮社住誉慶公上人が創建。明和2年(1765)に庫裏(くり)、文久2年(1862)に本堂・庫裏・玄関・書院・弁天堂などを建立、再建するが、昭和20年(1945)の空襲により山門と書院の一部を除き、伽藍の大半を焼失した。
- 平成19年(2007)に庫裏を再建。その他の諸堂は現在復興中である。
- 戦火を免れた山門には、その上部に龍瓦があり、代々「龍之門」と呼称、親しまれてきた。男龍・女龍の瓦は名工瓦師・鬼辰鬼又の作と伝えられる。龍之門をくぐると病苦がやわらぐという伝承もある。
本尊
- 本尊阿弥陀仏像は作者・造立年代ともに不明である。3尺5寸の立像で来迎印を結ぶ。戦災の難を免れたが、光背は焼失。
宝物・墓石・行事など
- 江戸中後期の大坂歌舞伎の重鎮嵐吉三郎の墓がある。
- 年中行事として春の彼岸会・盂蘭盆施餓鬼会などの他、年三回定例法話会をいとなむ。
第16願 「無諸不善の願」(むしょふぜんのがん)
もし我れ仏を得たらんに、国中の人天、乃至不善の名あることを聞かば、正覚を取らじ。
(もしわれほとけをえたらんに、こくちゅうのにんでん、ないしふぜんのなあることをきかば、しょうがくをとらじ)
【大意】
私の浄土には、不善なる存在はおろか、その名前さえ存在することがありませんように。
和歌
そらにとび えだにこゑする 鳥までも なれしみのりの 友やよぶらん
【訳】
空を飛び、枝でさえずる鳥の声までも、慣れ親しんだ仏法という友人が呼んでいるように聞こえることよ。