大阪新四十八願所_第5番_智源寺
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大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第5番「智源寺」
寺院・諸堂来歴
- 慶長9年(1604)三誉智源上人が創建。昭和20年(1945)大阪大空襲ですべての堂宇を焼失する。昭和37年(1962)、都心の町並みに調和するモダンな外観の本堂・庫裏(くり)を再建した。
- 境内の北向(きたむき)地蔵尊が、罪を救済する守り仏として、古来絶え間なく参詣の人を集めてきた。戦災で破損したが修復され、大通りから従来と同様の温容を拝することができる。
本尊
- 旧本堂の本尊阿弥陀仏像は恵心僧都(えしんそうず)源信作と伝えられていたが、同じく恵心僧都作観世音菩薩像とともに戦災で焼失した。現在の阿弥陀仏像は本堂再建時に府内の浄土宗寺院から譲渡されたものである。
宝物・墓石・行事など
- 戦前まで円山応挙筆「富士画」や観無量寿経曼荼羅などを所蔵していたが、戦災で焼失した。
- 北向地蔵とともに境内の福力(ふくりき)地蔵尊が近隣の崇敬を集める。
- 年中行事として、春彼岸会・盂蘭盆施餓鬼会などをいとなむ。
第5願 「宿命智通の願」(しゅくみょうちつうのがん)
もし我れ仏を得たらんに、国中の人天、宿命を識らず、下、百千億那由他諸劫の事を知らざるに至らば、正覚を取らじ。
(もしわれほとけをえたらんに、こくちゅうのにんでん、しゅくみょうをしらず、しも、ひゃくせんのくなゆたしょこうのじをしらざるにいたらば、しょうがくをとらじ)
【大意】
私の浄土の人(にん)・天人は、宿命通(しゅくみょうつう:過去世のことを知る能力)を有し、自身の前世などを知ることができますように。
和歌
いにしへの むくひのほども 今ここに しるやちかひの めぐみなるらん
【訳】
昔どのような果報を得ていたのか、今この浄土でそれを知ることができるとは、法蔵菩薩の誓願のなんとありがたい恩恵であろうことか。