大阪新四十八願所_第26番_誓願寺
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大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第26番「誓願寺」
寺院・諸堂来歴
- 天正8年(1580)無宅天牛上人が創建。大坂夏の陣の戦火ですべての堂宇を焼失するが、元禄6年(1693)に再建。
- 昭和20年(1945)大阪大空襲で再び伽藍の大半を焼失。昭和39年(1964)に本堂を再建した。
- 江戸前中期「好色一代男」で一世を風靡した戯作者井原西鶴の墓所がある寺として著名である。
- 本堂の他、納骨堂を兼ねた観音堂がある。
本尊
- 本尊阿弥陀仏像は慈覚大師作の伝承もあるが、制作年月日などとともに詳細は不明である。
宝物・墓石・行事など
- 大阪市指定文化財である井原西鶴の墓の他に、中井甃庵を初祖とする中井一族の墓もある。中井一族は私立学問所「懐徳堂」を江戸中期以降、140年にわたり経営したことで有名。
- 年中行事として、春季彼岸施餓鬼法要・盂蘭盆施餓鬼法要・秋季彼岸回向法要などを修する他、4月に懐徳忌、9月に西鶴忌をいとなむ。
第26願 「那羅延身の願」(ならえんじんのがん)
もし我れ仏を得たらんに、国中の菩薩、金剛那羅延身を得ずんば、正覚を取らじ。
(もしわれほとけをえたらんに、こくちゅうのぼさつ、こんごうならえんじんをえずんば、しょうがくをとらじ。)
【大意】
私の浄土の菩薩たちは金剛那羅延身(こんごうならえんじん:金剛力士のような立派でかつ体力に優れた身体)を得ることができますように。
和歌
あめつちを うごかしぬべき 身の程や うるも仏の ちからなりけり
【訳】
天地を動かせるほどの能力を得ることができるのも、阿弥陀仏の本願力(ほんがんりき)によってであることよ。