大阪新四十八願所_第29番_大雲寺
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大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第29番「大雲寺」
寺院・諸堂来歴
- 寛文元年(1661)大和国當麻寺より源栄上人が入寺して浄土宗寺院となる。以前は日蓮宗常在寺という名の寺院であったが、創建の年月など詳細は不明。
- 安政元年(1854)の大地震で山門が倒壊するが、翌2年(1855)大阪城の武家門を移築したという来歴が今日に伝わる。
- 昭和20年(1945)3月、大阪大空襲により山門・観音堂を除く諸堂を焼失した。現在の本堂は日蓮宗妙福寺から昭和43年(1968)に譲渡され移築したものである。
本尊
- 本尊阿弥陀仏像は、以前の阿弥陀仏像が大阪大空襲で本堂とともに焼失したため、昭和43年(1968)に新調された。金箔塗りの光沢がいまだ鮮やかな立像である。
宝物・墓石・行事など
- 観音堂に安置する中国伝来聖(しょう)観世音菩薩石像は安産厄除けの霊験あらたかな像として近隣の崇敬を集める。
- 修正会・春秋彼岸会・盂蘭盆施餓鬼会などの年中行事のほか、毎月開催する写経会では「般若心経」の写経がいとなまれる。
第29願 「得弁才智の願」(とくべんざいちのがん)
もし我れ仏を得たらんに、国中の菩薩、もし経法を受読し、諷誦持説して、弁才智慧を得ずんば、正覚を取らじ。
(もしわれほとけをえたらんに、こくちゅうのぼさつ、もしきょうぼうをじゅどくし、ふじゅじせつして、べんさいちえをえずんば、しょうがくをとらじ。)
【大意】
私の浄土の菩薩たちは、仏の教えを受け持(たも)ち、それを完全に理解するとともに、それを人々に完璧に説き伝えることができますように。
和歌
ときつたふ 法のをしへは そめかみに のこりし色や 世ににほふらん
【訳】
説き伝えられてきた教えは、経典として世に残りとどめられて広まってゆくことよ。