大阪新四十八願所_第42番_善福寺
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大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第42番「善福寺」
寺院・諸堂来歴
- 天正19年(1591)9月20日、一誉宗念上人が創建。
- 昭和20年(1945)3月、大阪大空襲により本堂及び庫裏(くり)を焼失する。以降再建まで、唯一延焼を免れた鐘つき堂を仮の本堂として本尊を祀った。
- 昭和37年(1962)4月、本堂・庫裏(くり)を現在地に再建する。
本尊
- 本尊阿弥陀如来仏像は創建以来のもので、座して来迎の印を結ぶ。大阪大空襲時は、先住職とともに疎開を余儀なくされていたが、戦後は鐘つき堂に一時安置された。400年の歳月を超えて、穏やかな金の光沢を今日まで発しつづけている。
宝物・墓石・行事など
- 境内には他に梅松大明神・弁財天を祀る。
- 年中行事として修正会(しゅしょうえ)・御忌会(ぎょきえ)・春秋彼岸会・盂蘭盆施餓鬼会・十夜会などをいとなむ。
- 法要後、法話を兼ねた座談会を恒例として、檀信徒間の交流をはかっている。
第42願 「住定供仏の願」(じゅうじょうくぶつのがん)
もし我れ仏を得たらんに、他方国土の諸もろの菩薩衆、我が名字を聞きて、皆悉く清浄解脱三昧を逮得せん。この三昧に住して、一たび意を発さん頃に、無量不可思議の諸仏世尊を供養して、定意を失せざらん。もししからずんば、正覚を取らじ。
(もしわれほとけをえたらんに、たほうこくどのもろもろのぼさつしゅ、わがみょうじをききて、みなことごとくしょうじょうげだつざんまいをたいとくせん。このさんまいにじゅうして、ひとたびこころをおこさんあいだに、むりょうふかしぎのしょぶつせそんをくようして、じょういをしつせざらん。もししからずんば、しょうがくをとらじ。)
【大意】
他の浄土の菩薩達が、私の名前を聞いたならば、みな清浄解脱三昧(しょうじょうげだつざんまい:煩悩を離れ精神統一された清らかな境地)を得ることができ、またその境地に住したまま、一瞬にして諸仏を供養できますように。
和歌
たのもしな 身をまかせをく 仏には わするる草の 種もあらじと
【訳】
頼もしいことだなあ、この身をお任せしておく阿弥陀仏には、〔精神統一の修行を〕忘れさせる草の種さえもないことよ。