大阪新四十八願所_第48番_法善寺
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大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第48番「法善寺」
寺院・諸堂来歴
- 琴雲上人が開山。寛永14年(1637)金比羅天王懇伝の故事により中誉専念上人が現在地に移転した。文政年間、寛永年間など火災が重なるが、安政2年(1855)見誉上人が再建した。
- 昭和20年(1945)大阪大空襲で伽藍を焼失するが、逐次復興し現在にいたる。
- 古来千日念仏の寺として崇敬を集めるとともに芸能にも縁が深く、市中の特別区として三味線語りや浄瑠璃語りが催され、終日境内は賑わったと縁起は伝える。
- 「水掛不動さん」で有名な西向(にしむき)不動明王・金比羅天王・お初天神、法善寺横町火災時の浄財で建立された慈悲地蔵尊などを祀る。
本尊
- 現在、法善寺の本尊は別院に祀られている。(第37番長圓寺の項、参照)なお、千日前の境内地には、別に阿弥陀仏座像を安置。
宝物・墓石・行事など
- 関西演芸協会主催の法善寺寄席が毎月行われている。
- 年中行事として修正会(しゅしょうえ)・不動明王法要・節分会・お初天神法要・盂蘭盆施餓鬼会・金比羅天王大祭などをいとなむ。
第48願 「得三法忍の願」(とくさんぼうにんのがん)
もし我れ仏を得たらんに、他方国土の諸もろの菩薩衆、我が名字を聞きて、すなわち第一・第二・第三法忍に至ることを得ず、諸仏の法において、すなわち不退転を得ること能わずんば、正覚を取らじ。
(もしわれほとけをえたらんに、たほうこくどのもろもろのぼさつしゅ、わがみょうじをききて、すなわちだいいち・だいに・だいさんぽうにんにいたることをえず、しょぶつのほうにおいて、すなわちふたいてんをうることあたわずんば、しょうがくをとらじ。)
【大意】
他の浄土の菩薩達が、私の名前を聞いたならば、音響忍(おんこうにん)・柔軟忍(にゅうなんにん)・無生法忍(むしょうぼうにん)を得られますように。また諸仏の教えを体得して、決してそこから退くことがありませんように
和歌
いたりえて しりぞくひまも みつの名の 花にいく世の 春をちぎらん
【訳】
〔極楽に〕至れば、退転することをみることもない三忍[音響忍(おんこうにん)、柔軟忍(にゅうなんにん)、無生法忍(むしょうぼうにん)]という名の花が、とこしえの春を約束することよ。