大阪新四十八願所_第47番_稱念寺
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大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第47番「稱念寺」
寺院・諸堂来歴
- 慶長元年(1596)深誉上人が創建した。
- 昭和20年(1945)大阪大空襲の被害は免れるものの、平成7年(1995)11月火災で本堂などを焼失。平成11年(1999)12月に再建した。山門は江戸中期の建築で登録有形文化財に指定されている。
- 江戸初期に泉州岸和田の海中から発見された石仏が一願観音として尊信を集めている。
本尊
- 本尊阿弥陀仏は7尺に及ぶ大きな立像で、平成10年(1998)京都の仏師により造立された。台座には獅子が彫られ、胎内には檀信徒の髪の毛650本が納められている。
- 新調になった本堂には、欄間に天女・伽陵頻伽(かりょうびんが)、天井には7人の天女が描かれる。いずれも京都絵師の手による。
宝物・墓石・行事など
- 年中行事として春秋の彼岸会・盂蘭盆施餓鬼会・写経会・十夜法要などをいとなむ。十夜法要は法話と数珠くりが修される。だれでも参加でき、しめじご飯と大根炊きがふるまわれる。
第47願 「得不退転の願」(とくふたいてんのがん)
もし我れ仏を得たらんに、他方国土の諸もろの菩薩衆、我が名字を聞きて、すなわち不退転に至ることを得ずんば、正覚を取らじ。
(もしわれほとけをえたらんに、たほうこくどのもろもろのぼさつしゅう、わがみょうじをききて、すなわちふたいてんにいたることをえずんば、しょうがくをとらじ。)
【大意】
他の浄土の菩薩達が、私の名前を聞いて、不退転の境地(後戻りすることのない修行の段階・境地)に至りますように。
和歌
きくになを をこたりやすき 身のうへを ちかひてすくふ 御名(みな)やとなへん
【訳】
〔戒を保ち冥想すれば悟りに導かれるということを〕聞いても、なお怠ってしまうこの身の上を、〔法蔵菩薩は〕必ず救う〔と誓願を建てて阿弥陀仏となられたのであるから、その救って下さる〕お名号(みょうごう)を称えましょう。