大阪新四十八願所_第18番_全慶院
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大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第18番「全慶院」
寺院・諸堂来歴
- 元和3年(1617)六角家につながる佐々木善隆を開基として廣蓮社大誉上人が開山した。
- 昭和20年(1945)大阪大空襲で本堂と庫裏(くり)を焼失する。
- 昭和30年代のはじめ、門前の道路拡張により、戦災の火難を免れた地蔵堂を取り壊す。同じく創建来の歴史を刻んだ山門は、昭和36年(1961)の第二室戸台風で倒壊したが、平成15年(2003)本堂他を再建、面目を一新した。
本尊
- 本尊阿弥陀仏像の作者・制作年代などは不明である。空襲時、麻布にくるんで持ち出されたが、このとき腕部を損傷。現在は旧のとおりに修復されている。
宝物・墓石・行事など
- 大塩平八郎、加納諸平ゆかりの幕末・明治の漢・国学者佐々木春夫の碑、落語家初代桂文枝・桂小文枝の墓がある。
- 年中行事として、春秋の彼岸会などをいとなむ。
第18願 「念仏往生の願」(ねんぶつおうじょうのがん)
もし我れ仏を得たらんに、十方の衆生、至心に信楽して、我が国に生ぜんと欲して、乃至十念せんに、もし生ぜずんば、正覚を取らじ。ただ五逆と誹謗正法とを除く。
(もしわれほとけをえたらんに、じっぽうのしゅじょう、ししんにしんぎょうして、わがくににしょうぜんとほっして、ないしじゅうねんせんに、もししょうぜずんば、しょうがくをとらじ。ただごぎゃくとひぼうしょほうとをのぞく)
【大意】
十方世界の人々が私のことを心から信じ喜んで、私の浄土に往生したいと思い、たとえ十回であっても念仏をしたならば、必ず往生できますように。ただし、五逆罪を犯した者と仏教の教えを誹謗した者は除きます。
和歌
もらさじと たてしちかひや 道芝の 露にもやどる のりの月かげ
【訳】
誰一人救い漏らさないと誓いをたてられて〔法蔵菩薩は阿弥陀仏となった〕のであるから、たとえ道端に生えている小さな取るに足りない芝草の上の露であっても、そこに月の光が宿る〔ように、阿弥陀仏の救いはいかなる人々にも及ぶのである〕。