大阪新四十八願所_第23番_天性寺
トップページ >大阪新四十八願所寺院一覧 >第23番・天性寺
大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第23番「天性寺」
寺院・諸堂来歴
- 天正3年(1575)5月、大和當麻寺の僧眼誉道三上人が創建。慶長年間の寺町編成に際して北河内から現在地に移転したと伝わる。現在も北河内に多くの檀家を擁し、かつて遠路参拝の信徒が境内の大松を目当てに歩いたところから、「松の寺」と呼ばれた。
- 文化3年(1806)火災で堂宇を焼失、同5年再建。昭和20年(1945)大阪大空襲で大松ともども、山門以外の堂宇を焼失。昭和40年(1965)近代建築の粋(すい)を結集した現在の本堂・庫裏(くり)を再建した。
本尊
- 戦前の本尊阿弥陀仏は堂宇とともに焼失した。現在の本尊は戦後、兵庫の寺院から譲渡されたものだが、詳細は不明である。善導大師・円光大師像は昭和40年(1965)、本堂落慶とともに、観音・勢至菩薩像は平成23年(2011)に造立した。
宝物・墓石・行事など
- 年中行事として春秋の彼岸会・盂蘭盆施餓鬼会・十夜会などの他、お経の練習会をいとなむ。
第23願 「供養諸仏の願」(くようしょぶつのがん)
もし我れ仏を得たらんに、国中の菩薩、仏の神力を承けて、諸仏を供養せんに、一食の頃に、徧く無数無量那由他の諸仏の国に至ること能わずんば、正覚を取らじ。
(もしわれほとけをえたらんに、こくちゅうのぼさつ、ほとけのじんりきをうけて、しょぶつをくようせんに、いちじきのあいだに、あまねくむしゅむりょうなゆたのしょぶつのくににいたることあたわずんば、しょうがくをとらじ。)
【大意】
私の浄土の菩薩たちは、他の浄土の仏を供養するため、一回の食事くらいの短い時間のあいだに、無数の諸仏の浄土に至ることができますように。
和歌
さき出(いづ)る 花の木(こ)ずゑを そのままに 三世(さんぜ)のほとけの たむけとやせん
【訳】
咲きほこる花の梢を、そのまま〔過去・現在・未来の〕三世(さんぜ)にましますすべての仏への供養と致しましょうか。